海外ドラマや映画で英語を覚える8つのメリット

英会話

海外ドラマや映画、観てますか?

どんなに優れた英会話教材が登場しようと、海外のドラマや映画以上に魅力的な英語教材はないのではないかと私はよく思います。

英語学習者がドラマや映画を観るメリットとしてよく挙げられているのは、ナチュラルスピードの英語に触れられるナチュラルな表現に触れられるというものですね。

もちろんこれはその通りですが、海外ドラマ・映画から得られるメリットはそれだけじゃありません。そんなもんじゃないんです。

今回は、「英会話学習者が海外ドラマ・映画に触れる8つのメリット」をご紹介します。

私が考えるメリットは次の8つです。

  • リスニングの練習として聴かれることが想定されていない
  • 当事者が複数いること表情が見えること
  • 間の取り方が学べる
  • 興味を持ちやすい
  • 登場人物に感情移入できること
  • 人によってしゃべり方が違うこと
  • キャラクターやシチュエーションごとに使われる表現・語彙が違うことが肌で分かること

早速一つずつ見ていきましょう。

リスニングの練習として聞かれることが想定されていない

英会話学習を始めたばかりの人は当然、リスニング用の音声教材を使用してリスニングの練習をするのが一般的だと思います。

そうすると、当然そこで触れるのは「リスニングされることを想定して作られた音声」になります。

スピードだけならば、ナチュラルスピードの音声というのはいくらでも見つけることができるんです。中級者・上級者向けの教材はもちろんですが、初学者向けのものにだってナチュラルスピードの英語に慣れることを目的とした教材はたくさんあります。

でも、ナチュラルな会話というのはナチュラルスピードでなされる会話とイコールではありません。

日本語で考えてみるとイメージしやすいと思います。

普段友だちと雑談するときの喋り方ってどんな感じでしょう。主語が落ちる、口ごもる、語尾が明瞭ではない、そういう感じですよね。文法的にも完璧ではない。発音としても明瞭ではない。こういう感じだと思います。このことは英語でも変わりません。我々の普段の日本語での会話のように、英語でも同じことが起こります。

リスニング教材の場合、たとえナチュラルスピードを売りにしているものであっても、構文的にはきちんとしているはずです。普段の雑談を教材にしたような、上で挙げたような会話を意図的に収録しているような教材でなければ、何かが省略されているものはないはずです。

一方、ドラマや映画ではそうではありません。特に、日本のドラマとは違って、説明調の長台詞はそこまで多くありません。

当事者が複数いる

これも、リスニング用の音声ではなかなかないものだと思います。

複数の人物が雑談しているようなリスニング教材も存在しますが、リスニング教材である以上、一人が話しているときは、他の人は黙っています。複数人が同時にしゃべることはありません。

これがドラマや映画だと容赦ありません。

リスニングを学ぶことを目的に作られているわけではありませんから、一斉に話し出す、一人の発言に誰かの別の発言が被さる、口論のシーンともなればお互いおかまいなしに罵倒し合う、そんなシーンは海外ドラマや映画ではおなじみです。

こういうのはリスニング教材ではなかなか触れることができません。

でも考えてみてください。実際の雑談ってそんな感じですよね。面接でもなければ、一方の発言が終わるのを待ってもう一方が口を開くということはあんまりないでしょう。

上で例を挙げた「お互いを罵倒し合う」ようなシチュエーションには遭遇しないにしないにしても、特に気心の知れた間柄では、複数人が言いたいことを話してそれぞれの発言が被さるということは珍しくない事だと思います。

そうしたものへの対応力をつけるために単にナチュラルスピードのものを聞けばいいという問題ではないのがなんとなく分かって頂けるかと思います

表情が見えること

これもメリットですよね。言葉のニュアンスというのは、表情や、その時の声のトーンなどトータルで学んでいくものです。子どものとき、大人が使う難しい言葉の意味が分からないけど表情や雰囲気でなんとなくどういう意味合いの言葉なのか分かったという経験はありませんか。

こういうニュアンスでこの表現を使いたいときはこういう表情なんだな、こういう表情で言うと違った意味合いになるんだな、そうしたものが音声だけのリスニング素材と比較して圧倒的に分かりやすい、これも海外ドラマや映画で英語に触れるメリットです。

間の取り方を学べる

これは上でお話ししたことと似ています。英語の間の取り方、これに日常的に触れることは自然な英語を身につけるための大きな助けとなります。

興味を持ちやすい

これはドラマ・映画で英語を学ぶメリットとして挙げられる代表的なものでしょう。ドラマや映画はエンターテインメント、作る側としても観る人をいかに魅了させるかが勝負です。

また、英語のテキストだと興味の薄い分野のトピックでも我慢して向き合わなくてはいけませんが、映画ならば好きなジャンルやストーリーを選べばいいだけです。

登場人物に感情移入できること

これは語学を学ぶ上で意外と重要な点です。感情移入できる、イコール役に自分を投影している、自分も同じ体験をしている。そうするとどんな効果があるか。言葉とシチュエーションと感情がリンクする、こうすることで言葉はより自分のものになりやすい

人によってしゃべり方が違うこと

身近な人を3人くらい頭に思い浮かべて、その人があなたに挨拶してくるシーンを思い出してみてください。同じフレーズを発しても、ある人は音がこもって違う音に聞こえる、ある人は語尾が消えてほとんど聞こえない。例えば同じ「ありがとう」のフレーズでもみんな微妙に発音やアクセントは違います。

これって自分たちのことを考えてみれば、そりゃそうだよねと納得すると思うんですが、英語学習となると忘れてしまう人が多いように感じます。英会話を学びはじめて日が浅い人に多いのですが、レッスンやテキストなどで学んだ発音と少しでも違った発音をされると「教わった発音と違う!」とパニックになってしまう人、けっこういるんです。

キャラクターやシチュエーションごとに使われる表現・語彙が違うことが肌で分かること

どの言葉を使うか。使うべき言葉の見きわめは表現を覚えるのと同じくらい大切です。言葉の意味としては合っていてもいわゆるTPOに合っていなければ眉をひそめられてしまいます。また、その人のキャラクターに合う言葉というのもありますよね。母語である日本語ならば、こういうキャラはこういう言葉使いをしそうとイメージするのはそう難しくないはずです。一方、英語だとそうはいかないという人が多いのではないでしょうか。

ドラマや映画を通して英語に触れていくとこの辺のことが肌感感覚で掴めるようになってきます。一般的な英語テキストからはなかなか得られない効果です。

さいごに

気に入った教材があったとしても、オンライン英会話で事足りているとしても、それでもなお英会話学習者には積極的にドラマ・映画に触れてほしいと私は思います。ぜひこの記事でご紹介した8つのメリットを意識しながらドラマや映画を楽しんでください。

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