子どもに英会話を習わせるならスクールか市販の教材か?注意すべきポイントは

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この記事では、早いうちから英語を学ばせたいと考えている親御さんのために、スクールと教材双方のメリット、スクールや英会話教材の選び方のヒント、そして子どもに英語を習わせるときに意識してもらいたいポイントなどをお話ししたいと思います。
英語を学ばせることに決めたけれど、どのようなことを基準に選べばよいのか分からないというような場合、この記事を参考にして頂ければ嬉しく思います。

※この記事の最後で、管理人が(これは面白い!)と感心したユニークなオンラインスクールもご紹介していますので、併せてご覧ください。

はじめに~子どもの頃から英語を学ばせることについて~

小さいうちから英語を学ばせようという親御さんがますます増えていますね。
子どもの英語教育に関しては、習い始めるのは小さければ小さい方がいいと言う意見と、日本語をまずしっかり覚えさせるのが先だという意見が真っ向から対立しているのが現状ですから、親御さんとしても悩ましいところでしょう。

私はこの点について意見を求められると、本格的に学ぶのは母国語の国語力をしっかりつけてからでも遅くはないけれど、英語に触れ親しむのはできるだけ小さい頃からの方がいいと回答しています。

この記事では、英語の学習形態として最もポピュラーな「英会話スクール」での学習と「市販の教材」を利用した学習、この二つを比較しながら、子どもに英語を習わせる際の注意点をまとめてみることにしますね。

スクールがいいのか教材がいいのか

では、初めて英語に触れさせるとなった場合、スクールに通わせるのと、自宅で市販の教材を利用して英語を学ぶ、このどちらがよいのでしょうか。私が考えるそれぞれのメリットを挙げてみます。

【スクールのメリット】
◆双方向の「生のコミュニケーション」を持つ機会が得られる
◆スクールのレッスンは教室の雰囲気も含め、子どもが興味を持ちやすい環境となるよう工夫されている
【教材のメリット】
◆時間的な制約を受けにくい
◆繰り返し同じ内容に触れることができる

どちらも一長一短、言い換えればどちらにもそれぞれのメリットがありますね。一概にはどっちの方が優れているとは断定できません。

しかし、あえてどちらが優れているか選ぶとすれば、僅差で英会話スクールに軍配が上がるというのが私の考えです。

なぜならば、英語は言葉だからです。つまり、勉強の一科目という捉え方以前に、誰かとコミュニケーションをとるための手段、コミュニケーションツールだからです。
コミュニケーションは双方向のものです。それを学ぶためには目の前に相手がいる方が良いに決まっています。

この点については、ネットの普及と教材の進化で、あたかも相手と対面し会話しているかのような効果が得られるものも登場してはいます。
ただ、それでもなお、それだけでは少し心もとないのが実情です。
雰囲気やボディーランゲージすべてを含めて、つまり、それらを一体のものとして、どう表現していくのかを学ぶことが言葉を学ぶ上ではとても大事ですから、スクールでこうしたことも含めて身につけていくことは得るものが多いと思います。
コミュニケーションを学ぶって、結局そういうことですよね。
単に、外国語で挨拶ができるようになること、モノの名前を英語で言えるようになること、そんなことだけではつまらないですよ。
外国語を学ばせる以上、それより多くのことを身につけさせてあげてほしいと思います。

ただ、このあとお話しするように、英語を使う時間がほとんどないようなレッスン内容であったり、それによって、英語というものに対してマイナスのイメージが植え付けられてしまうような環境であった場合、スクールに入学させること、あるいは通わせ続けることは得策ではありません。

スクールの選び方~二つの点をチェック~

では、スクールを選ぶとしたらどういう点に気をつけるべきなのか?私は、次の二つが最も大切だと考えています。

◆英語を使う時間が十分に設けられている
◆自由な雰囲気である

詳しく説明しますね。

まず、「英語を使うことのできる時間を十分に確保できるスクールのカリキュラム・レッスン内容であるかチェックする」、これは本当に大事です。

極端な話、自分で実際に英語を使ってみることができる時間が設けられているのは正味数分という所もあります。私も英語講師をしていた頃、あるスクールで幼稚園生や小学生のクラスを担当した経験もありますが、カリキュラム自体に英語で話す時間があまり組み込まれておらず、(これじゃ効果ないよなあ)と内心思いながらレッスンをしていたという記憶も残っています。例えば、1週間に1回、45分程度のレッスンで、しかも実際に英語で発話するのは正味数分、これでは1年間通ったとしても、殆ど効果は得られませんからね。十分に英語を使う時間が設けられているのか、必ず確認しましょう。

次に、「自由な雰囲気である」、これも大事です。正直、こちらの方を重視してほしいくらい大事です。
これは、言い換えれば、「英語に慣れ親しんで楽しむこと」に重点を置いたカリキュラムづくりがされているということです。

間違えてもいいんだという安心感を持って学べる環境はとても重要です。
正しいものを教えてもらうこと、確かにこれは大切かもしれません。
それでも、はじめのうちはそこまで正しい使い方にこだわることはむしろマイナスになると私は考えています。

間違えて訂正されたり、クラスメイトに笑われたり、そういう体験によって英語嫌いになってしまうのが最も懸念すべきことだからです。

日本人は特に、正しく話さなくてはいけないという強迫観念を持ってしまっている人が多く、この意識が強すぎるために自信が持てるまで積極的に英語を使わないという学習者が大人でも少なくありません。でも、言葉は間違えながら身につけていくものですからね。
どんどん発言して、もし正しい使い方ができなくても笑われたりしない空気が教室にあるかどうか、ここをぜひしっかり見極めてあげてください。

無料体験ができる所が殆どですので、積極的に参加することをお勧めします。講師との相性も楽しく続けるためには重要な要素です。

教材の選び方

では次に、スクールではなく、教材メインで学ばせることを選択する場合、どのような基準で教材を選べばよいのかの目安をお話ししようと思います。これも、私が考えるのは二点あります。

◆「双方向のコミュニケーション」をしているような効果が得られる教材設計のもの
◆英語でのコミュニケーションを「楽しい体験」として捉えられるような内容のもの

メイン教材は、できる限り双方向のコミュニケーションができるような作りになっているものを選ぶのが良いでしょう。これは冒頭でお話しした理由からです。
また、教材選びの基準としては、子どもが楽しみながら学ぶことができる内容であることを最優先順位にしてください。

「勉強」的な要素が強いもの、言い換えれば「科目としての英語」を学ぶ、この目的を前面に押し出しているものは子どもが最初に触れる英語の教材としては不適当です。

あくまでも、外国の言葉を使ってコミュニケーションすることが「面白い体験」としてインプットされるようなもの、英語という未知の言葉を使ってコミュニケーションをとるのは楽しいと感じられる教材を選ぶことがポイントです。
学校で学ぶような「科目としての英語学習」のための教材という色彩が強ければ、私はあまりおすすめすることができません。
例えば、正しい文法で話せるようになることや多くの表現を学ぶことを教材の趣旨にしているのは二の次です。

ここまでの内容をまとめると、

◆市販の教材とスクール、それぞれのメリットがある

◆市販の教材よりも、スクールで学ばせる方がメリットの方が少し大きい

◆スクールの場合は、自由な雰囲気でなおかつ英語がたくさん話せるスクールを、

教材の場合、双方向のコミュニケーションをしているような効果が得られ、勉強的な色彩の薄いものを選ぶのが正解

こういう感じですね。

双方のメリットを備えた「オンライン英会話」の利用も選択肢の一つ

今回の記事は「スクールか市販の教材か」をテーマにしたものですから、積極的には触れませんが、上で挙げたような条件を満たすスクールが近くにない、そして教材もピンとくるものが見つからない、というのでしたら、子どもを対象にしたオンライン英会話を利用するというのも非常にいい選択肢だと思います。

オンライン英会話というのは、スクールと市販の英会話教材双方のメリットを兼ね備えた、いわば「いいとこどり」のような性質を持った学習形態ですから、そちらも候補に入れて検討してみるといいかもしれません。
ただ、オンライン英会話を利用するとした場合、どんなものでもいいかといえばそういうわけにはいかないのが悩ましいところです。これはこれでまた色々と気を付ける点が出てきますから、これについては別の記事で改めて詳しくお話ししていく予定です。

子どもに英語を習わせる際、親として心がけたいこと

子どもに英会話を習わせる場合、親の英語に対する意識というのも重要です。
次の四点を心がけると、自然に英語が好きになっていくと思いますよ。

◆親が英語を学ばせる目的を正しく捉える
◆悪いイメージが植え付けられないようにしてあげる
◆「未来のイメージ」を持たせてあげる
◆「英語はコミュニケーションのツール」という感覚を染み込ませてあげる

まず、親が英語を学ばせる目的を明確に(正しく)捉えておくことが大切です。
この頃の子どもに英語を習わせる目的は、「準備期間を与える」ということです。言い換えると、英語を受け入れることができる「土台」を作るというイメージです。

表現を正しく覚えたり、文法的に正しい英語を使えるようになることではありません。

心の中に英語を楽しいものとして受け入れられる土壌を作る、というのが主目的です。
くれぐれもこのことを忘れないでいただきたいと思います。

目的が「心理的な壁をつくらせない」ということであれば、親としても、勉強という位置づけで習わせるのは避けなければいけません。

二つ目は、「悪いイメージが植え付けられないようにする」ということです。
上で、勉強という捉え方ではダメとお話ししました。これは、言い換えると、英語の学習に悪いイメージを植え付けないということです。
中学生以降の勉強で遅れをとらないように、先取り的な意味合いで年齢が低い頃から英語を習わせたいと思い、つい内容面の正確性を重視してしまう親御さんは少なくありません。自分が英語で苦労したから自分の子にはそうなって欲しくないとの思いで、つい「正確な」英語を覚えさせることに躍起になってしまう気持ちも分からなくはありません。
しかし、それでは、「英語を身につけるのはたいへんなこと」という親の英語学習に対する考え方が子どもにも伝わってしまい、新たな英語ギライを生み出すことにつながってしまうのです。メンタルブロックというのは怖いもので、一度そういったマイナスの観念が植え付けられてしまうと、なかなかそれを取り除くことは難しくなります。そしてこの、英語を身につけるのはたいへんというブロックは日本人の多くに存在していて、それが英語の苦手な人を生み出す要因となっていると私は考えています。
あなたのお子さんには是非、そういう観念が植え付けられないようにしてあげてくださいね。

三番目は、「未来のイメージをもたせてあげる」ということです。
確かに、レッスンや教材が楽しければ、それ自体が英語に触れることへのモチベーションになります。
しかし、それにプラスして、「英語ができるようになるとどうなるのか」を強くイメージさせてあげることも大切です。

大人の英会話学習でもこのことは効果的ですが、子どもの場合、こうした憧れをもつことは大人以上に強いモチベーションとなり、人生さえも変えてしまうエネルギーとなるのです。

英語ができたらこういうこともできるね、こういう人とも会話できるねというワクワクするような具体的なイメージを持たせてあげることで、子どもは大人から強制されなくても自発的に学ぶようになり、驚異的なスピードで上達していくことでしょう。

この時期は、表現を覚えたり、文法を覚えたりということは重要ではありません。そういったことを強いると逆に英語に触れることに拒絶感が生まれてしまいます。

あなたが日本語を覚えた時のことを思い出してください。また、あなたのお子さんが言葉を覚えていくプロセスを思い出してみてください。何か伝えたいことがあって、覚えたての言葉を使い方が少しおかしくても一生懸命使ううちにやがて自分の語彙となり、文章も正確に組み立てるようになる、これが言葉を身につけるプロセスです。

四番目に大切なこと、それは、英語はコミュニケーション手段であるということを感覚的に染み込ませてあげられるようにすること、です。
基本的に、コミュニケーションをとるということは人間の自然な欲求です。子どもの場合、自分の話を聞いてもらいたい、自分の想いを伝えたいという気持ちは大人以上です。語学の基本はそこです。伝わることが楽しい、これが英語を学ぶ上で最も大切な感覚です。これが強いほど、そして維持できるほど上達していくのは早くなります。これは、大人の英語学習に関しても同じことが言えるのですが、子どもの英語学習の場合、なおさら意識しなくてはならないことなのです。

まとめ

この記事では、初めて英語に触れる小さなお子さんについて、気をつける点をお話ししました。繰り返しになりますが、最も大事なことは、これからの英語学習が苦痛にならないよう、楽しいというイメージを植え付けてあげることです。その視点に鑑みると、レッスン自体も無理強いしないことが大切です。
また、英語ができるようになるとどういった楽しいことがあるのか、イメージが持てるようにしてあげることも大切です。

英語ができるようになることは、チャンスを大きく広げ人生の選択肢を増やす手段でもあります。これは、管理人自身が実感していることですので、自信を持ってそう断言することができます。是非、この記事でお話ししたような点を意識しながら、英語好きになるきっかけを与えてあげてください。

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