英検1級のリーディング対策、「長文多読」はネットサーフィンがちょうどいい

英検1級の勉強法・攻略法

英検1級長文・リーディング対策についての記事です。長文多読をどうするのかというお話しです。

学習としてではなく娯楽ととらえて英語の長文に触れる時間を持つ

以下のエントリーで書きましたが、勉強として学習時間を長文対策のために割くことは効率が良いとは言えません。▼▼▼

英検1級リーディング対策・長文攻略法~長文多読はムダが多い!長文に勉強時間を割くのも効率が悪い!~
私が英検準1級取得後、模試も受けずに1級を初めて受験した時、問題冊子を開いて驚いたことは長文の多さでした。長文問題が増え...

リーディングパートの攻略法として、長文多読を勧める声が非常に多いのですが、私の意見としては、英検の受験勉強対策としての長文多読には懐疑的です。長文多読もそこまで必要ではないし、そんなに役に立つとも思いません。

でもそれは、そんなに英文に触れなくてもいいんじゃない?なんて意味ではありませんからね。
語学試験の最難関である英検1級を受験するんですから、英文に積極的に触れることは必須です。

トレーニングメニューとしては入ってないけど、スポーツの大会に出るなら日常的に体を動かしておくのは当たり前だよねというイメージですかね。

そして、英語の長文とどのようにつきあうのかという件に関して、私の意見では、日常生活において「英語で情報を取り入れる」ことを習慣化することがベストだと思います。

上で、「受験対策として」の長文多読をおすすめしないと書きました。それは費用対効果が悪いからです。分量のある英文に馴染んでおくことはアドバンテージになります。その意味で、長文に触れることは可能な限りしたほうがいいのは当然です。

洋書の多読よりも、ネットの文章に触れるのがおすすめ

幸いにして、今では無料で大量のまとまった英文に触れることができますよね。
インターネット環境さえ整っていれば、海外のブログやサイトの文章をいながらにして読み放題なわけです。これを活用しない手はありません。

私は、もし英検1級の受験生で、「長文多読」が気になるのであれば、学習の一環として洋書などを多読するということよりも、「娯楽」として「ネットサーフィン」をすることを提案します。

英語で情報収集をする

あなたが興味のある分野はなんですか?映画?料理?歴史
興味のあるキーワードを検索窓に打ち込んだなら、出てきたサイトをどんどん読みましょう。
英検1級対策だから、こんな分野を読まなくてはいけないなんて制限はここではこだわらなくていいでしょう。
たしかにその方が、出題される分野の語彙対策としては適切かもしれませんが、
あまり気にすることはないと思います。
スターのゴシップだってなんだってかまいません。

つまり、普段の情報収集を英語で行うという意識です。

ウェブメディアに関してはいわゆるフェイクニュースの氾濫など信ぴょう性に問題があるのも事実ですが、
目的はある程度分量のある英文に触れることですから、それがフェイクであろうとここではあまり影響はありません。
好きな話題を英語で検索し、英文のサイトに書かれた記事を読めばいいのです。

ウェブサイトの文章を読むメリット

スクロールは速読と相性がいい

サイトに掲載される文章というのはスクロールしながら読むことになるので、自ずと速読する力の訓練に馴染みやすいというのが、メリットとして挙げられます。

同じテーマの文章が大量に手に入る

インターネットのいい所は、同じテーマの文章が居ながらにして大量に触れられるということだと思います。
これが日本語だと同じようなサイトが出てきて辟易することも多いですが、
英語の勉強で英語のサイトに触れるとき、このことは逆にプラスになります。
同じテーマのサイト、同じトピックの記事を読み比べてみると、書き手によって違う単語や表現を使っていますから、類義語、類似表現の幅があっというまに増えていくのです。

英語の文章の構成がわかる

また、ちゃんとしたメディアの文章であれば、ウェブ上の記事といえども、例のパラグラフライティングセオリーに則った綺麗な文章構成になっていますから、文章の構成(「この辺りには理由が書いてあって、この辺りには結論が書いてある」というようなこと)が分かってきます。

これを娯楽として実践するメリット

人間の脳というのは不思議なもので、
「勉強」として長文をたくさん読まなくてはならないと自分に課した場合には苦痛に感じてきてさぼりたくなってしまうものですが、
あくまで気になることをネットサーフィンしているということになるとそういった拒絶反応が起きにくくなります。とたんに情報を取り込んでくれるように働き始めるんですね。

ただし、取り入れた情報を無駄にしないようにしよう

あくまで、娯楽として、肩の力を抜いて取り組むことを提案してはいますが、ここで触れた英語を無駄にしないであなたの血肉にするためにも、引っかかった表現、単語はその場でメモすることをおすすめします。

ここでのポイントは、単語だけではなく、センテンスごとメモするのが理想です。
こういう文脈でこういう流れの中で使われるというのが感覚的に分かるようになってきます。

この習慣によって身につくこと

この記事でお話ししたような習慣を持つことで、次の3つが蓄積されていきます。語彙、文章構成に対するカン、そして英語の長文に触れることへの慣れです。

語彙力がしっかりしていること、そして文章構成の約束ごとが分かる、そして、英語の長文に触れることへの抵抗がない、
この三つが土台としてあれば長文対策はこわいものがありません。

あとは長文は慣れですから、どんどん日常的に触れていけばいいだけです。

こういう風に、勉強という意識から離れて、分量のある文章に日常的に触れて馴染んでいくというのは予想をはるかに超えて実力として蓄積されていきます。
そうなるとあら不思議、いざ勉強として問題集などを開いて長文に触れたときも
英語の文章で情報を得ると言うことに馴染んでいますから、勉強という感覚が薄れていることに気付くでしょう。
実はこれが、外国語上達の、そしてひいては英検1級合格へのカギだったりするのです。

おまけ(習慣化するまではこういうのもおススメ)

英語でニュースを読む習慣がつくまでは、このような英文週刊誌を購読するのもかなりおすすめです。(私も利用していました)↓↓↓
注釈・単語訳付きで辞書いらず。旬の話題と生きた表現が同時に学べる、一石二鳥の英字新聞「The Japan Times Alpha」

「The Japan Times Alpha」は英語学習者のために作られた英文週刊誌です。

英語エクササイズも多数掲載されており、ただ読むだけではなくTOEIC対策、スピーキング力、ライティング力を高めるトレーニングも同時にできる優れモノです。
また、毎日ではなく週に一度なので、じっくり読みこんでも復習するのにも最適です。
勉強のよいペースメーカーにもなるはずです。
今回の記事で書いたことは積極的に自分から動いて習慣にしないとなりませんが、これですと、毎週1回決まった日に届きますから、グッと習慣化はラクになると思います。
また、ネットサーフィンと違い手元に紙媒体として残るので、書きこみ等もできますし復習ツールとしてはベターな選択でしょう。
英検の上位級やTOEICで高スコアを狙う受験生は、このサイトでご紹介している「パラグラフリーディング」の練習用に購読するのもいいかもしれません。
辞書が手元にない時でも理解できるような親切な作りになっていますし、日本語訳はウェブで確認することもできますから、
英字新聞を読み始めてみようかと考えているけれどハードルが高いなと感じている人にはおすすめです。

 

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