どんな勉強でも、継続し易そうな教材を選ぶことは大切です。しかし、英語学習・英会話学習ではこのことが他の分野以上に重要な要素となってきます。それはなぜか?そして、そもそも「継続しやすい教材」とはどういう教材なのか?この記事ではこの二点にちてお話ししています。
継続できる教材を選ぶべき理由は、メンタルブロックの強化を避けるため
継続できる教材を選ぶことがなぜ大事か?と聞かれた時に、「お金がもったいないから」と答える人は多いのではないかと思います。確かに、英会話の教材は高額なものも多いですから、購入したものの継続できないとなると、言い方は乱暴ですが「お金をドブに捨てる」のと同じになってしまいますからね。
逆に継続できる教材であれば、そこから得られる物(英語ができるようになることによって得られるさまざまなチャンス)の方がはるかに大きいのですから、ある意味「安い買い物」になってくれるわけです。
でも、継続できる英会話・英語教材を選ぶことが重要であるいちばん大きな理由は、お金の問題ではありません。
それは、失敗体験・挫折体験を避けるためです。
もっと詳しくいうと、失敗体験によって英語学習に対するメンタルブロックが強化されないように、です。
たしかに、失敗は成功の元なのですが、それは最後まで継続できることが前提です。
途中で嫌になってそれっきりになってしまっては、失敗体験は失敗体験のまま、あなたの脳内に苦い記憶が残るだけです。
そうすると、どうなるでしょう。
英語・英会話、外国人とのコミュニケーション自体に対する苦手意識となってしまう可能性が高いんですね。
これ、英会話を始めた人が陥りやすい罠なんです。
あなたが失敗したのは、「継続しやすい教材を選ぶこと」です。それによって、学習がうまく続かなかった、それだけでのことです。
なのに、(やっぱり英語ができるようになるなんて、自分にはムリだ)こんな風に感じてしまうんですね。もともと日本の人は、英語を学ぶことに対して強いメンタルブロックを持っている人がすっごく多い。自覚はしていなくても、英語を身につけることが、すごく特別で難しいものだというマイナスの観念がある人が大多数です。そういう観念が前提としてあって、それから学習を始めますから、ちょっとの失敗体験が、「やっぱり英語って難しい」という観念を強化してしまう恐れがあるんです。
やっぱ英語とかムリ
こうならないためにも、継続できるものを選ぶことで、失敗体験を回避することが大事なのです。たかが教材選び、されど教材選び。いかに教材選びが大切なのか理解してもらえると思います。
継続し易い教材とはどんな教材なのだろうか
では、どんなものが「継続しやすい教材」なのでしょうか?
私は、大きく3つの特徴があると考えています。
短時間かつ短期間で学習が終えられる
まず1つめは、「短時間/短期間で学習が済む」ということですね。
これは、「1回あたりの学習時間が少な」く、「教材をやり終えるまでの期間が短い」、ということです。
勉強に取りかかりやすい
続けやすい教材の特徴、2つ目は、「始めやすい」もの。言い換えれば、「勉強に着手しやすい」ものです。
これはどういうことでしょう。
それは、「学習準備がカンタン」なことでしょう。
あなたにもこういう経験はないでしょうか?
やらなくてはいけないと分かっていても、気が進まない。なかなか取りかかれない。
でも、問題を1問解いてみたらいつのまにかやる気が出て、気付くと夢中になっていた。
5分だけやるはずが、気付いたら時計の針が一時間も進んでいた。
受験勉強などで一度は経験があると思います。
つまり、何が言いたいのか?
学習と言うのは開始する際の抵抗が一番大きいんです。
つまり、ひとたび始めてしまえば一気にラクになってしまうものなんですよね。
そして、このはじめの一歩をラクに踏み出すためには、
できるだけ準備がラクなものでいいことは言うまでもありません。
テキストを開いて、傍らに辞書とノートを用意して……
という面倒くささがない教材であれば、そちらの方が、始めるまでの心理的抵抗は少なくなるということになりますよね。
さて、この勉強に取りかかりやすい教材であること、これはこんなことにも連動してきますよ。
取りかかりやすい教材だとどうなるか?
復習のハードルもグンと下がるのです。
言い換えれば、繰り返し復習できるということです。
自ずと学習が続いて、あなたの力が伸びていく、というワケです。
継続の妨げになる面倒くささがないことで、挫折のリスクが減っていくんですね。
効果を実感しやすい
さて、3つ目です。
3つ目は、「効果が感じられ易い教材である」ということが挙げられます。
つまり、即効性がある教材だということです。
習ったこと、練習したことの成果がすぐに表れたら、
当然、ワクワクしてきますよね。
もっとできるようになりたい。もっとできるようになるかも。
こういう期待から、続けるのが楽しくなってきます。
英語が口をついて出てくるという手ごたえが早い段階で実感できる、
これが、この教材は継続し易いと感じる3つ目の理由です。
では、即効性のある教材は?という話につながっていくのですが、それは別の記事でまた詳しく書いていくことにしようと思います。
まとめ
継続しやすい英会話・英語教材とは、3つの特徴を備えた教材であるというお話をしました。教材を選ぶときにこの基準を意識して選んでみてください。そして、もちろん「自分にとって必要な教材か」ということも忘れないでくださいね。これについても記事にする予定なので、よろしければそちらもチェックしてみてください。
続けることができれば、半分は英語をマスターしたのも同じことです。