英会話・英語教材選びのコツは「自分を起点に考える」こと!

英会話・英語教材の選び方

あなたは、英会話の教材をどんな風に選んでいますか?

いつも、単に書評や広告の謳い文句につられて購入してしまい、思ったような学習効果が得られないというようなことを繰り返してしまっているとしたら、教材の選び方に関して少し軌道修正が必要かもしれません。今回の記事は、そんな経験のある人、そんな経験を避けたい人、そんな「損な経験」を避けたい人に向けて、教材を選ぶときに意識してほしいことについて書きました。

教材を基準にして選ぶと失敗する

世の中には英会話の教材があふれています。そして、あたりまえといえばあたりまえのことですが、そのどれもが素晴らしい効果を謳っています。

書店で語学書コーナーに足を踏み入れると、その、英会話教材の量の多さに圧倒されます。
私は一度、本屋さんの英会話本の棚を前に「テキスト酔い」を起こしたことがありますからね。
いや、そんな言葉はないんですが。いろんなテキストがあり過ぎてなんか気が遠くなりかけたんですよね。あなたも、そういう経験ありませんか?
人間はどうやら選択肢が多いと逆に選べなくなってしまうらしいんですね。

教材はどれも、魅力的に映ります。「これ一冊で!」とか「たった1週間で!」みたいなの多いです。でも、こうした謳い文句に魅かれて買ってはみたものの続かない、効果がまったく感じられない。こういう人が大半なのではないかと思います。

教材選びを誤ったことによる勉強の挫折体験が、英語自体に対する苦手意識として植え付けられてしまうと、こんなに残念なことはありません。

教材を選ぶに当たっては、教材の内容を知ることはもちろん大切です。とくに、高額な商品は書店に並べられている書籍などと違って、購入するまで内容を確認することができないものも多く存在します。そうしたものは、セールスレターを読み込み、慎重に吟味して購入しないと痛い目にあうキケン性もあります。
しかし、「スタート地点」はそこではありません。教材選びは教材の内容を知る所からスタートしてはいけないんです。

教材選びのスタート地点は「自分自身」

教材を知る前にまず知らなくてはならないもの、
それは、そう、「自分」です。

英語教材選びの最大のコツは自分を知ること、こんな風に書くと「なんか大袈裟だな」とか「なんだ、精神論か」などと拒絶反応を起こすかもしれません。
でも、これはほんとに大切なことです。これに尽きると思っているくらいです。

まず、自分がどうなりたいのかをクリアにする。ここが、スタート地点です。

英語が話せるようになりたいのか、TOEICで高いスコアを取りたいのか。英検に合格したいのか。英語がペラペラになりたいとは具体的にどんな状態でしょう。外国人の友達と趣味の話で盛り上がりたい。雑談で緊張しないくらいになりたい。海外旅行で不自由しないくらいの英語を覚えたい。あるいは英語でプレゼンできるくらい。自分の専門分野について英語で議論できるくらい。

そうしたら、次に、それを実現するために必要な力とはどんな力なのかざっくり考えてみます。プロセスを追って考えていくと分かりやすいですよ。
例えば、趣味の分野に関する「語彙力」をもっとつけて、「文章を瞬時に組み立てられる力」があって、それを外国の人に伝わる「発音」で発話する。それに対して相手が返す言葉を「聴き取って」、適切な「相槌を打つ」。

理想は、ここからさらに各々の力(スキル)を細分化してみる、つまり、要素に分解してみるといいですね。例えば、リスニングが苦手と一口にいっても、「語彙力」の問題なのか「スピード」の問題なのか「語順に馴染んでいないか」等々複数の要因が絡み合っているわけです。(※これについては改めて記事にする予定です)

どうでしょう。あなたは、「なんとなく効果がありそう」で教材を選んでいないでしょうか。あなたが英語がペラペラになりたいという願望を持っているとして、今のあなたに不足しているスキルは何ですか?と問われた時にザックリでも良いから答えることができますか?

まとめ

まとめましょう。

自分がどうなりたいか(ゴール)を明確にする。
    ↓
自分の現在地を把握する。
    ↓
その「差」を埋めるには何が足りないのかを考える。
    ↓
※このとき、できるだけ足りない力を構成要素に分解(細分化)して考えるのがいい。  
    ↓
そして、差を埋めてくれるような教材を探す。そのあとで、コスパや相性を考える。

こういう手順で教材を選ぶのを習慣にすると、教材選びで失敗することがへらせると思いますよ。

そして、定期的に観察する。つまり、教材を使い始まったあとも自己分析、自分の状態を観察することは続けることが大切です。

自己分析というと難しく感じるかもしれません。でも、そんなことありませんからね。ノートでもスマホのメモでもいいから気づいたことを書きとめておくだけでも違います。

いままではできなかったここが急に分かるようになった。なぜだろう?
時間を掛けたから?ボキャブラリーを増やしたから?

そうすると、勉強と結果の「因果関係」が見えてきます。
自分では別の目的でやった勉強が、思いもよらない部分の力を伸ばしたということも往々にしてあるんですね。

そういう気づきがあると、効果が感じられやすくなるし、ムダな勉強がなくなっていきます。教材選びの時間短縮にもつながる。テキスト酔いもしない。いいことずくめです。

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