英検の受験前日は試験会場近くに泊まろう。「心の余裕」だけじゃない前泊のメリット

英検の話

このサイトはタイトルが示す通り英語がテーマのサイトなので、試験というと英検なんかが中心であると思われますが、あなたがもしそうでない受験生で検索でたどり着いた場合でも、今回のエントリは役に立つかもしれません。もしよろしければ見ていってください。テーマは、「前泊することのメリット」についてです。

試験会場がそんなに遠くなくても前泊はおすすめ

英検1級になると試験会場が限られてきますから、会場から遠く離れた地域に住んでいる場合、前泊しなければならない人も多いでしょう。私もそんな一人でした。でも今回の記事は、前泊しなくても問題ない距離に住んでいる場合であっても可能であれば前泊することをおすすめしますよ、というお話です。
特に、あなたが「英語資格の最難関」と言われる「英検1級」を受験するのであれば、なおさら試験会場の近くに前泊することをおすすめします。本当に。

前泊した方がいいと思う理由は3つ

理由は三つ、それは「心の余裕」、「集中力」、「自己演出」です。

心の余裕が試験を制す

まず、「心の余裕」、これはわざわざ説明する間でもないかもしれません。

大事な試験を受験する日に電車が止まってタクシーを捕まえて駆けつけたことが私にもあります。

よく、受験の持ち物リストを紹介するサイトなどで、小銭は多めに、とか会場までのタクシー代は用意しておきましょうとか書いてますよね。でも、私が会場までの現金の確保よりもより強く勧めるのは「会場になるだけ近い宿の確保」です。

なぜか?

試験はやはり心の余裕があればある程有利だからです。いや、ある程度ではなく、かなり有利かもしれません。小銭よりもさらに重要なのは心の余裕です。

仮に、ちょっとの間電車が止まったとしてもダメージを受けないくらい余裕を持って、要は、試験時間よりうんと早く会場近くまでたどり着くように家を出たとしても、やはり、会場にたどり着くまでは気が抜けないんです。大事な試験の前ってそういうもんです。「会場の目の前」は無理にしても、会場まで歩いて数分でたどり着ける場所にいるということはその余計な精神的負担を大きく軽減してくれます。それだけではありません。前日から会場付近に馴染んでおくことで、いわゆる「アウェー感」がなくなるんですね、不思議と。これも試験本番での心の余裕獲得につながります。

集中力をブーストさせる

場所が変わると、集中力が増す、あなたもそんな経験があるのではないでしょうか。気分転換にカフェで参考書読んでくるか(お店に迷惑がかからない程度に)みたいなことは誰もが経験しているはずです。

意識はしていなくても、場所が変わると集中力が増すということが分かっているからこその行動ですよね。これは、実際根拠があるんです。いつもとは違う場所で作業することで脳の海馬が活性化するんですね。海馬というのは、学習する・記憶するときにお世話になっている領域です。

試験前日というのは意外とあなどれないもので、最後の詰め込みが功を奏したりするわけです。最後の復習の時に見た単語が出たとか、最後に読んだ記事のテーマが長文問題として出た、なんていうラッキーなことも起こりがちなのが試験前日です。前泊して集中力が増した状態で最後の復習をして、試験会場にまでその集中力を持っていく、というのはいいアイデアなのではないかと思います。

自己イメージの変化で自己演出を図る

焦らないために前泊する、というのはある意味みんなが考えることでさほどたいした情報ではないかもしれません。
実は、私がこの記事で前泊をおすすめする最大の理由はこれです。「場所の変化」が自己イメージに影響を与えるということです。自宅にいるときから英語ができる自分のイメージを常にキープできているならば問題ないですが、そうではない人が大半だと思います。厄介なのは、場所とその場所で体験したことの記憶は強く結びついているということです。その場所で起きた際に感じていた感情についての記憶ですね。それが自己イメージを左右するんだそうです。例えば、重いうつ病を患っている人に対して、お医者さんが引っ越しを勧めることがあるんだそうですが、これは環境を変えて、その場所に紐づけされた感情から切り離すことで、症状の改善を図るのでしょう。今回のお話もこれと似ています。要するに、前泊して場所を変えることで、気分が変わるんですね。これは一つ上でお話しした「場所が変わると集中力が増す」というものとは似て非なるお話ですよ。場所を変えて、「自宅でダラダラとテスト勉強するもいまいち自信のない英語学習者の日本人」である自己イメージがあったとしたら、それを切り離すんです。前泊して、この後でお話しするように海外からの観光客と英語で話して「英語ができる私」のイメージを高めていくのもよし、ホテルの部屋で映画か好きな海外ドラマを観て、登場人物になり切って臨むもよし。場所を変えて自己イメージを変え、それによって自己演出を図る、それがやりやすくなるのも前泊のメリットです。

さいごに

以上、私が試験前の前泊をおすすめする理由でした。デメリットはホテル代が余分にかかるというくらいしか思いつきません。といっても、これが一番のネックかもしれません。でも、格安な料金で宿泊できるドミトリータイプの宿泊施設なんかもありますからね。そういう施設ですと、今は海外からのゲストの方が多いくらいですから、国際交流ができて、頭を英語モードにしながら試験へ突入できるので、逆にいいかもしれませんよ。気分を乗せて英語ができる人モードに切り替えることで試験でのパフォーマンスは大きく変わります。
あなたが枕が変わると眠れないという人であれば、それもカウントされるかもしれませんが、それを補って余りある効果が前泊にはあるはずです。(ちなみに、ビジネスホテルだと「スーパーホテル」なんかは枕が数種類の中から選べるのでおすすめです)

その際、持ち物は必ずチェックして、予備のペンケースも忘れないようにしましょうね。▼▼▼

【英検持ち物シリーズ】予備のペンケースは一軍!という話と筆箱奇談。
こんなサイトを立ち上げて英語学習の戦略だの英検の戦術だの、なんかデキる人っぽく語っている私ですが、基本的に注意力のないち...
タイトルとURLをコピーしました