発音記号を味方につけろ!あなたの英語力を加速させる意外な使い方とは?

英会話

あなたは発音記号を意識した英語学習をしていますか?今回の記事では、発音記号を覚える必要性について、そして、英語力アップに役立つ発音記号の活用方法についてお話しします。

発音記号を覚える必要はない?

説明するまでもないかもしれませんが、発音記号とは辞書を開くとそれぞれの単語の脇に書き添えられているあの記号のことですね。そもそもこれは覚えるべきなのか?まずここからお話しして行こうと思います。

英語学習に必須か?という意味で、覚える「べき」か否かと聞かれれば、迷うところです。なぜなら、今は発音記号をマスターしていなくても正確な発音を学ぶことは十分に可能だからです。でも、英語学習を効率よく進めるために、覚えた方がいいのか?という問いにはこう断言できます。

絶対に、覚えた方がいいです!

特に学び始めの段階から電子辞書を使用して英語の勉強をしている人は、発音記号を意識せずにずっと勉強してきてしまったかもしれません。近頃は電子辞書の機能は凄いことになっているますから、発音記号を意識せずとも単語の発音を学ぶことは不可能ではありません。それどころか、電子辞書を使うまでもなく、インターネットの検索窓に発音を知りたい単語と「pronunciation」の二語を打ち込めばほとんどの単語は音声で正確な発音を聴くことができます。だから発音記号を覚える必要性を感じないかもしれませんし、まったく意識したこともないという人がいてもおかしくはありません。

それでも私は、あなたが英語の学習を加速させたいのであれば、ぜひとも、まず発音記号を頑張って覚えてしまって、そしてどんどん活用していくことを強くおすすめします。
これは、私自身、発音記号を意識し、積極的に使うようになって英語の学習が加速したという経験があるからです。
そして、今現在、正しい発音を簡単に確認できる時代になってもなお発音記号の利便性は変わることがありません。

発音記号をマスターできるサイトや、はたまたスマホのアプリまであるのだから、それでサクッと短期間に集中的にマスターしてしまった方がいいでしょう。(※発音記号の学習サイトやツールなどは、改めて記事にまとめて紹介する予定です。)

でも実は、英語を学び始めて日が浅い人にとっては、発音記号の習得ってそう簡単にはいかないんですよね。記号を覚えられないのではなく、音を聞き分けられないので記号と結びつけるのが一苦労、これはよくわかります。それが難なくできるということは、英語の音を正しく認識して聞き分けることができているってことですもんね。ある意味、中級者・上級者なわけです。

だから、発音記号を先に覚えてしまうと英語の勉強が加速するよと勧めるのはおかしいかもしれません。それでも、やっぱり勧めたいですね。発音記号。

最初のうちは、音と記号がうまく結び付かなくてもいいんです。この記号とこの記号、違うけど音の違いがよく分からない、これでも問題ありません。この記号とこの記号はなんか「ア」みたいな音だな、この程度で平気です。ともかく、一通り記号を覚えてしまいましょう。

 

なんかみんな「あ」に聞こえるけど、まっいっか

発音記号を活用して「語彙を集め」ながら「英語耳」を作ろう

さあ、実はここからが本題です。今からご紹介することこそ、この記事で一番お伝えしたかったことでした。

私がなぜ発音記号を覚えることを勧めているかといえば、「語彙や表現の習得」、そして「英語の音の聞き分け」に発音記号が強力なパワーを発揮してくれるからなんです。

一般的に、発音記号の使い方といえば、単語の読み方の補助、つまりリーディングの学習をする場面で使うものという認識が強いでしょう。それから、スピーキングですね。

でも、私が発音記号の恩恵にあずかったのはむしろリスニングの局面そしてそれによる語彙の獲得ということで、ボキャブラリービルディングの局面、この二つの局面でした。

この記事の上の方でも触れたように、読む分には発音記号を知らなくても正確な発音が分かる時代です。だから、この記事はむしろこっちの目的のために発音記号を覚えてほしくて書いています。

私が英語を一生懸命学んでいた頃は2000年代前半です。身近にYoutubeなどの存在はなかったし、海外ドラマが定額で観放題なんて夢のようなサービスなど想像だにしなかった頃です。生の英語に触れるとなると一番いい手段は映画を観ることでした。まあ、私は単なる「映画中毒」というか、そもそも洋画が好きすぎるあまり英語学習にのめり込んだようなものですから、英語学習のためという名目で映画を観まくっていただけなんですが。

話が逸れそうなので、元に戻しましょう。

私はリスニング力をアップさせる目的のほかに、語彙を「集める」目的で映画を観るのも好きでした。
今は、スマホで海外ドラマもYoutube動画も見放題ですから、今からお話しする方法は、映画だけではなくそうした動画を視聴する際にももちろん実践可能です。むしろ、そちらの方が、試しやすいでしょう。あとからまた触れますが、練習としては短めのYoutube動画が一番使いやすいかもしれませんね。

リスニングだけを目的にした場合、知らない単語だらけだとモチベーションが下がってつまらなくなってしまうかもしれません。

しかし、逆の発想をしてみてください。

単語・表現を集めていく、「収集する」という視点になるとどうでしょう。

あら不思議、知らない単語だらけなのが逆に「宝の山」という感じになってきませんか?私は、知らない単語だらけのものを前にすると、なんかトクしたなという気分でワクワクしていたような記憶があります。

やることはすごくシンプルでして、
映画その他動画を観ていて、気になった知らない単語を発音記号で書きとめていく、これだけです。

普通、「映画や海外ドラマ・動画を利用して、リスニングの練習として手を動かす」となると、ディクテーションが思い浮かぶと思います。
これは、聴き取った(聴き取れた)文章を書き取っていくというものですよね。スペリングを含めて既知の、知っている単語・表現を聴き取る練習という色彩が強いトレーニングです。

一方、いまお話ししているものは、未知の単語、つまりあなたにとって新しい表現や単語を拾っていくというものです。

映画やドラマ、さらにはユーチューバーのVlog、これらのいいところはあるシチュエーションで使われる語彙・表現がまとまって得られるということです。
これは、語彙習得にはとても大事なことです。こうして関連性のある表現・語彙をまとめてインプットして行く方が、相互に全く関連性のない単語をバラバラに覚えていくよりはるかに定着度も、アウトプットする際の反応の良さもはるかに上になるからです。

そして、これの利点はあとから単語のスペルを確認した際に自分で聴き取って認識した発音と実際の発音を照らし合わせて確認できるということです。これによって自分の聴き取りの正確さをチェックすることができるというわけです。まさに一石二鳥のトレーニング、発音記号を学ぶメリットがここにあるわけです。耳で認識できるということは発音もできる可能性が高いですからね。

手順をまとめますね。

①まずは、頑張って発音記号を一通りおさえてしまう。
※音が聞き分けられない/発音ができない状態でも気にしない。
    ↓
②そして、YouTube動画や海外ドラマなどを観て、知らない単語が出てきたら発音記号でメモをする。

(これによって知らない単語を集めていく。)
    ↓
③それから、発音記号で書き留めた単語を手がかりに辞書でこの単語を発見して行く作業をする。

    ↓
④そして音とスペルが一致するようにする。

ただ、④のプロセスは面倒だと思います。
最初のうちはとくに正しい発音記号で書き留めること自体難しいでしょうから、それを手がかりに辞書で正しい単語を発見して行くのは骨の折れる作業だと思います。最初のうちは字幕付きの動画で、字幕を消してこれをやってみる。そして同じように発音記号で知らない単語を集めてみて、字幕を付けて確認する。こうした方がラクでしょう。

最初のうちは、字幕付きの動画を選択し、
字幕を消して上の①~③までを行ない、「④」では、いきなり辞書ではなく、字幕でスペルを確認する。これでもOK。

 

だったら最初から、字幕を見ればよくない?

と突っ込まれそうですが、それだとちょっと弱いんです。
確かに未知の単語の収集はできますが、英語の音を聞き分ける訓練という二番目の目的を達成するための訓練にはなりませんからね。
そして、音とスペルが一致するようにする、という所は一緒です。
最終的には、やはり字幕なしの動画でやるのがいいですよ。発音記号を手がかりに辞書で単語を探すという作業は、面倒ですがそれだけ定着もしますからね。

まとめ

今回は、大切で便利な存在にもかかわらず、英語学習であまり脚光を浴びることがない発音記号を取り上げてみました。今回紹介した方法で発音記号を活用すれば、例えばYoutube動画など無限に存在する無料の素材を使って、どんどん単語を集めながら、同時進行で「耳で発音の区別をつける訓練」ができます

お得でしょ?

スキマ時間にもおすすめの訓練ですから、ぜひちょっと試してみてくださいね。

 

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