英検1級にうかる為には英検用の教材がいいけど、英検の教材しか使えないわけでもない話

ミニコラム(上達のためのヒント)

英検1級は総合的かつ高度な英会話力が試される試験です。

この立ちはだかる高い壁を攻略するにはいったいどんな教材を使って勉強していけばいいのか、英検1級への挑戦を決めた人がまず途方に暮れるのはそこかもしれません。

そこで今回は教材選びのヒントを、私自身の体験を踏まえてご紹介します。

はじめに

英検合格を目指して勉強をする。独学の場合、まず教材選びがスタートになります。

以前は英検1級の教材そのものが他の級と比較すると極端に少なくかったんですよね。ですから、英検1級の参考書を手に入れようとした場合、選択肢はないも同然でした。

でも今は違います。最近では以前と比べれば1級の教材も多彩になってきました。学習者の選択肢は増えています。

もちろん選択の幅が広がったのは素晴らしいことです。ただ、選択肢が増えたからこそ自分の中に指針を持って選択しないと迷子になってしまう危険性もあります。

英検1級の教材は「主菜」と「副菜」のイメージで選ぶ

さて、そんな教材選び、どんな風に選ぶのがよいでしょうか。

これはあくまでも私の考えですが、メイン教材と補助的な教材に分けて選ぶのが理想です。食事でいえば主菜と副菜、メインディッシュとサイドディッシュ、ご飯とおかず、そんなイメージです。

その場合、メイン教材はもちろん英検に特化した教材がいいですね。
試験対策の教材は試験を研究し徹底分析した上に作成されていますから、当然内容も出題範囲を踏まえたものであり、試験の出題形式を想定したものになっています。

英検1級のような難易度の高い試験では特に学習の範囲を明確にすることは大事です。やらなくてもいい勉強をしてしまい合格までの期間が伸びてしまうことも避けられますし、「勉強する量は有限なんだ」という実感を持つことでモチベーションの低下を抑える心理的な効果もあります。

サブ教材、補助的に使う教材というのは、英検受験に特化した書籍を選ぶ必要はありません。

先程、メイン教材と補助教材はご飯とおかずのようなイメージと言いました。でももっと気軽な位置づけで捉えてもいいかもしれませんね。箸休め的なイメージ、小腹がすいたときのスナックのイメージの方が適切かもしれません。

例えば、試験勉強としての英語学習だけだと疲れてしまうと感じるなら読み物的な語学書を傍らに置く。

冠詞の使い方に自信が持てないんだよねというのであれば冠詞の使い分けに特化した参考書を用意してみる。

ナチュラルスピードの英語は聞き取れるようになったけど経済ニュースとかの語彙はさっぱりだわというならその分野に特化したリスニング教材を手にとってみるといった感じです。

メイン教材とサブ教材は1つに絞るべきか

メイン教材、サブ教材共に1つでなければならないということはありません。ただメイン教材はできるだけ絞った方がいいと思います。

英検のための参考書であればその級に合格するための出題範囲を網羅しているでしょうし、メインとなる教材が多いと「仕上げていく感覚」や「やり込んでいく感覚」が希薄になってしまうからです。ただでさえ、出題範囲が広い英検1級です。テキストが多いとその分量に圧倒されて戦意喪失しかねません。

一方、補助的に使う教材は箸休めでありスナックですから、つまみ食いして終わってしまっても何の問題もないと思います。

まとめ

まずは英検対策に特化した教材で学習範囲を明確にして学習の敵である「ムリ、ムラ、ムダ」をなくす。

それと同時に、数ある英語教材を上手に活用して英語学習への情熱を維持し、弱点を補強していく。

英検の教材選びに迷ったら、こういう指針で教材を選んでみてはいかがでしょうか。

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